The lost treasure of the Knights Templar - テンプル騎士団　失われた聖櫃

しかし、聖地エルサレムで莫大な財宝を得たテンプル騎士団は、解体される前に、その富をどこかに隠したと言われている。

デンマークの長閑な小島に住むカトリーナとその友達であるマチアスとニスは、偶然から街の牧師ヨハネスが殺害された現場に居合わせたことをきっかけに、テンプル騎士団の財宝が彼らの住む島に隠されていることを知るのだが・・・・

１２歳のカトリーナは、最近厳しい父親と折り合いが悪いのが悩みだが、街の神父ヨハネスに相談すると「期待しているからこそ厳しくするのだ」と慰められる。

ヨハネスの死にショックを受けつつも、犯人を探す決心をしたカトリーナを助けるのは頭脳派のニスと体力派のマチアス。

役割がはっきりしていてわかり易く、カーチェイスならぬ自転車チェイスなどは往年の冒険映画グーニーズを彷彿とさせる愉しさ。

携帯電話やメールが小道具として活躍するあたりは現代的だが、ジュブナイル冒険ものには、やはり自転車が欠かせないだろう。

謎解きの部分はあっけないが、一時はヨハネス殺しの犯人かと思わせるカトリーナの父親の正体は流石に意外。

島には休暇で来ているらしいカトリーナだが、ストーリーには登場しない母親は、夜中にこっそりと鎖帷子を磨く夫の姿を目撃したことがきっかけで別居することになったのかも知れない。