Ladyhawke - レディホーク

しかし、追っ手がかかり司教配下の騎士達によって再び絶体絶命の窮地に立たされることに。

フィリップを救うのは一羽の鷹を旅の道連れとする黒衣の騎士ナバール。

ナバールと行動を共にすることに決めたフィリップは、黒衣の騎士と鷹との不思議で悲しい関係を知ることになる。

嫉妬に狂ったアクイラの司教によってかけられた呪いにより、美女イザボーは陽が昇ると鷹に、騎士バナールは夜になると狼にされてしまうのだ。

復讐のためにアクイラに向かうナバールだが、司教を殺してしまっては二人の呪いも解けぬままとなってしまうと知ったフィリップは・・・

一応は主人公の盗賊のフィリップは、口が軽く利己的なのだが憎めないキャラクターで、暗くなりがちなストーリーの中でよい清涼剤になっている。

剛勇無双のナバールと一緒にいると一見何の役にも立っていないように見えるフィリップだが、直接言葉を交わすことができない恋人達にとっては、一別以来のコミュニケーションを可能にしてくれる重要な存在。

フィリップがナバールとイザボーにとって次第に不可欠な存在となって行く様子が面白い。

プラトニックなロマンスに小気味よくウィットの利いた佳作だが、惜しむらくはアラン・パーソンズ・プロジェクトの音楽が調和しない。