Dragon Heart [A New Beginning] - ドラゴンハート　新たなる旅立ち

その予言とは「彗星が夜空を横切るとき、ドラゴンの心臓が人類の運命を変える」というもの。

修道院の厩で働く少年ジェフは、騎士になることを夢見ているのだが、ある日、立ち入りを禁じられている修道院の地下牢に潜り込み、そこで最後のドラゴンと言われたドレイコの子供と出会う。

ドレイコの死後、騎士ボーエンがその棲家から見つけ出し、悪用されることを恐れて修道院に預けた卵があった。

その卵から生まれた最後のドラゴンであるドレイクは、種族の壁を越え、ジェフとの間に友情を育てていく。

しかし、予言が示す日は間近に迫っていたのだ・・・

ドラマとしては、騎士としての名声を求めるジェフと友情を大切にするドレイクの心のすれ違いに重点を置いて描くべきだったように思うのだが、その部分が比較的あっさりと片付けられているため、感動的であるはずのラストシーンも軽薄に感じられた。

ファンタジーとカンフー・アクションの融合については面白い試みに感じたが、東西の出会いを演出するのであれば、もう少し丁寧に、そしてインパクトのある描き方をすべきだったろう。

見所であるはずのドラゴン対ドラゴンの戦いが、あまりにあっけない結末となっているのも残念な点だ。