Dragon Heart - ドラゴンハート

フライン王の暴政に耐えかねた民衆が暴動を起こし、王自ら率いる軍隊に虐殺されていく。しかし、油断した王もまた、この暴動の中で命を落とすことになった。

フラインの跡を継ぐべきアイノン王子も、暴動の最中瀕死の重傷を負うのだが、ドラゴンによって命を助けられる。

ドラゴンは、自分の心臓の半分を分け与える代わりに、アイノンに善政を誓わせた。

しかし、一命を取り留めた新王アイノンは、父親をも凌ぐ暴政で民衆を苦しめ始めた。

アイノンの養育係であるボーエンは、昔ながらの騎士の誓いを墨守する男。

ボーエンは、アイノンの豹変をドラゴンの仕業と思い込み、退治へと出かけるのだが・・・

特撮技術が特徴的な本作ではあるが、ストーリーも文句無く面白い。

古典では必ずといって良いほど「悪」のイメージを負わされるドラゴン達だが、この作品中ではより若い種族である人間を見守ってきた古老的存在。

その最後の一頭となったドレイコと騎士ボーエンが出会い、仇敵から友人へとその関係を変えていく様子が見所。

最後にはポーエン自らの手によってドレイコの命を奪うことになるが、ストーリーを通しての軽妙な会話が作品全体をコミカルにしていているように思う。

大抵のＤＶＤ作品は日本語吹き替えで見るのだが、本作だけはショーン・コネリー（ドレイコ）の声を聞きたいがために字幕で見てしまう。