Camelot - キャメロット　特別版

あらためて紹介する必要がないほど、良く知られたアーサー王物語。

この映画は、アーサーがグゥネヴィア奪還のためにランスロットの居城を攻めようとする、その直前から始まる。

「なぜこんな事になった？」

思い悩むアーサーの前に、ニムエの罠によって閉じ込められているはずの魔法使いマーリンの幻が現れて言う。

「人生の最もたいせつな日を思い返せ」

グゥネビィアとの出会い、円卓騎士団の結成、理想の王国造り、そしてモードレッドの罠・・・

回想を終えたアーサーは、意を決して無二の親友でもあるランスロットとの戦いへ赴こうとするが、そこへ年若いながらこの戦いに馳せ参じた少年が現れ・・・

忠実とは言えないが、原作の雰囲気とテーマを見事に表現している。

特にラスト部分の脚色は、原作ファンでも充分に納得の行く仕上がりだろう。

陽に輝く青い海のひと滴より小さいが
でも輝くひと滴だ
何滴もが輝くぞ！

駆けろ、少年よ！
駆けろ、わが少年よ・・・

原作及びマロリーの「アーサー王の死」を共に読んだ後では、なおさら感慨深い作品だが、どちらも知らない人にとってはミュージカルであるためセリフの多くが歌となっており、上映時間も３時間と冗長な感じを受けるだろう。